古都の四季の風情を鮮やかに映し出す景勝の地 春の桜と秋の紅葉の対照は古来より訪づれる人々を魅了します。 建築地は嵐山にほど近く、桂川の流れと 周辺の景色を垣間見る風景は移りゆく季節の趣を感じます。 式台・框は遠い欧州から運ばれてきた石 さりげなく仕切る格子 柔らかい光を通す障子 収納する食器類の存在を際立たせない什器 墨を塗装した無垢床は床暖房を併用するために中央に琉球畳を 黒い杉板の落ち着きと、白の左官壁の濃淡は、床を座とする 日本の風習を自然体で受け止めます。 石の框と式台 古来より建物は石の上に建築されてきました。 最古の木造の飛鳥建築をはじめ 権力と財力の象徴の蒼天天守閣から一民衆の納屋住宅まで 石の大きさこそ違え石の上に建てられました。 時代は流れ、いつしかコンクリートが石に取って代わり 石は建物の土台という役割は少数となりました。 重量や加工の容易さなどからみて、石はどうしても重く また簡単には形を変えられません。 しかしながら石以外ではどうしても表現できない部分には 今も建築材として活用されています。 ただ装飾材としてがほとんどですが。 この建築ではオーナーは、石は装飾のみならず 常に日常に有する材として、式台・框・ガレージ・外部に活用されている。

--京都市右京区嵯峨--

建築面積 39.51㎡
延床面積 110.48㎡
敷地面積 67㎡
規模 地上3階構造 W
居住家族構成 夫婦